小学校入学から、高校卒業するまでの約11年を過ごしたのが、愛媛県松山市(愛知じゃないよ)。今も両親はこの街に住んでいるので、たまに帰省しますが、帰省したときは観光も兼ねてランに出かけています。もし松山をランで回るなら「ココ行っとけば間違いない」という観光スポットをご紹介しましょう。
「ベタな観光コース」が観光ランにピッタリ
愛媛県松山市は四国の北西部にあり、瀬戸内海に面した穏やかな気候の街です。
松山は「城と湯と文学の街」と呼ばれていて、この3つをおさえれば「松山へ行った感」が出ます。
オススメする”観光ラン”のコースもこの3つを含めたコース。
幸い3つとも、とても狭いエリアに納まっているので、ランナーの負担も小さく楽しんで走ることが出来ます。
さっそく松山の街へ出かけましょう。
松山城 かなりの急坂!ちょっとしたトレイルランを体験しよう
スタート地点は、松山市の交通の中心になる松山市駅前にしました。
ここから約6kmのコースです。
まずは松山のシンボルである「松山城」を目指します。
松山市駅前から県庁方面に向かって走りますが、地図にもあるように市役所に抜ける通りを使いましょう。
この通りからは、お城がきれいに見えるので観光気分が高まります。
(ジュンク堂書店前から見える松山城)
通りを抜けて少し大きめの通りに出ると、正面に愛媛県庁。
そのまま道なりに進むと、愛媛銀行とスターバックスが見えてくるので、ここで左折します。
さらに500mほど行くと、
出ました。「東雲神社」へ続く石段です。
「え?神社で良いの?」と不思議に思いますが、何を隠そうここが松山城への登城道の一つ「東雲口」。迷わず進みましょう。
石段をグイグイ進むと門が見えてくるのですが、
左手には、脇道が。
このまま真っ直ぐ進むと「東雲神社」ですので、この脇道の方へ進みます。
ここから本格的な登城道です。
(登城道の上にはロープウェイ&リフトが走っています)
急勾配の坂道が続くので、
歩幅を小さくした小刻みな足の運びに切り替えて、ひたすら進みます。
(息つく暇もありません。ずっと坂道です)
5分程度走るとようやく、
石垣が現れて「到着した!」と思いますが、
門をくぐって、
さらにくぐって、
もう1つくぐって、
やっと…、
到着です。
時間はかかりませんが、息が切れます。
正面に見えるのが天守閣。
このまま天守閣へ行くのもいいですが(入場料510円がかかります)、私がオススメしたいのは、お城の西側から見える景色です。
この写真では見づらいですが、奥の方に瀬戸内の海が見えるのと、
狭い範囲にギュッと固まってできている街の様子が分かるので、松山の街のイメージをつかむことができます。
眺望を堪能したら、来た道を帰りましょう。
下りとは言え、もちろん急坂。ケガをしないように小刻みな足の運びで下りていきます。
(リフトで上がる人達とすれ違います。リフトに乗っている方が若干気まずそうです)
登城道入り口まで下りてきたら、次の目的地「道後温泉」を目指します。
道後温泉 外観を写真に収めたら湯につかって疲れを取ろう
「東雲口」に戻ってきたら、次は「道後温泉本館」です。
GoogleMapsの最短コースを進むよりも、比較的大きめの通りを進む方が走りやすいので、赤の矢印で示した「平和通り」に出て道なりに進むコースを選びましょう。
通り沿いは路面電車の経路にもなっているので、
こんな光景に出くわすかもしれません。
普通の街並みがしばらく続きますが、道後公園を正面に大きく左折すると、温泉街が現れます。
(鄙びた温泉街です)
もう少し進むと、小さなアーケードがありますので直進して、
突き当たりまで進んで右折すると、
道後温泉の本館が見えてきます。
この正面の様子は観光地っぽさがよく出ているので、写真に収めておくといいでしょう。
せっかくですので、そのままお湯につかって疲れを取ります。
入湯料410円で入ることができます。
しばらくお湯につかって、外に出ると、
俳句ポストが。
松山は、”近代俳句の祖”正岡子規の出身地であることから、「文学の街」とも呼ばれています。
最後は、正岡子規の足跡を辿るために「子規記念博物館」へ行ってみましょう。
子規記念博物館 子規の交友関係の広さがスゴい
「子規記念博物館」は、道後温泉本館の目と鼻の先です。
(入場料400円です。館内の薄暗さは改善して欲しい)
正岡子規が生まれたのは、1867年。
江戸時代から明治維新を経て、近代化へと続く激動の時代を、俳人・新聞記者として一気に駆け抜けましたが、「子規記念博物館」には当時の息吹を感じることのできる数々の資料が展示されています。
子規自身の作品(直筆)が多数見られるのはもちろんのこと、「坂の上の雲」で知られる秋山兄弟や”文豪”夏目漱石と交わした書簡の実物を見られるのも本当に貴重です。
文学的な価値は分かりづらいと思いますが、広い交友関係を知ることのできる生の資料に触れるだけでも大きな価値があります。
本当は、この後に子規と漱石が共に過ごした「愚陀佛庵」にも行っていただきたいのですが、2010年の豪雨で全壊。
現在も再建に到っていないということで、残念ですが今回の観光ランはここで終了です。
まとめ
「松山城→道後温泉本館→子規記念博物館」は約6kmのコースです。
ベタな観光スポットですが、松山らしさを感じることができるのでオススメです。
おまけ
松山市内の移動にはバスと電車が使えますが、距離の割に運賃が高すぎ!
ランか自転車がオススメです。