9月の初めくらいから出始めた”足の甲”の痛み。症状を改善するため、すでに、いくつかの取り組みを始めました。ランナーとしてはツラいものですが、自分のランを見直す良い機会だと考えています。
「アレ? 何だろう」 8km過ぎると出てくる痛み
厳しい暑さの中を走ってきた8月。
暑さによる疲労感に気を取られて、あまり意識していなかったのですが、気温が下がってきた8月の終わり頃、
「体の動きが鈍いかも」
と感じる日が増えてきました。
疲労とは違い、筋肉痛が翌日にも残るような感覚で、普段走っている距離ではありえない”鈍さ”があったんですよ。
そして、本格的に走りやすい気候になってきた9月のはじめ。
本当なら気持ち良く走れているはずなのに、いつものコースの終わりに差し掛かる頃、ハッキリと自覚しました。
”左足の甲の痛み”
です。
最初は、「気づかないフリして走ってれば、そのうち治るかもしれん」と思い、走り続けていたのですが、それ以降は確実に8kmを過ぎるころから痛みが出るようになりました。
どうやら、”気づかないフリ”作戦は失敗してしまったようです(←当然の報い)。
で、足がどんな感じになったかというと、
「き、きたない…」じゃなくて(お気持ちはお察ししますが、あくまで資料画像としてご覧下さい(懇願))、赤い長方形の枠で囲んだ部分だけが、腫れてます。
自覚している痛みは”足の甲”だけなのですが、それだけでなく「そろそろランのスタイルを変えなければ」と感じていたところなので、
この”足の甲の痛み”をきっかけに、自分のランのスタイルを見直すことにしました。
ポイントは、”左右のバランス”です。
”足の甲の痛み”を改善するために見直した5つのこと
第一には”足の甲の痛み”を改善するために、そして、今後のランを快適なものにするために、5つのポイントを見直すことにしました。
1.休養
ランが原因の”痛み”であれば、改善するには「ランを休む」こと以外にありえません。
それまで蓄積された疲労を取り、回復を促進するために足を休めます。
ここで大事なのは、「走りたい」という欲求をどう抑えるか。
ランが習慣になっているので、走れないのは非常にツラいのですが、それでも無理をして走ることで良いことは一つもありません。
ここは、
・”痛み”に忠実になること
・休んでいる間にしかできないトレーニングをすること
で対応することにしました。
痛みについては、シンプルですが次のように対処します。
症状 | 対処 |
---|---|
痛みあり | 休む |
痛みなし | 走る(ただし、少しでも痛みの予兆が出れば即中止) |
そして、「休んでいる間のトレーニング」については、この後で説明します。
2.体のバランスを整える カイロプラクティック&ストレッチ
”足の甲の痛み”は左だけに起こりました。
「右ではなく左に痛みがでる理由」については思い当たることがあります。
学生時代にずっとバスケをやっていたのですが、まだはじめて間もない頃に負ってしまった捻挫です。
試合前のウォームアップ中にレイアップシュートした際、ディフェンスに入ったプレイヤーの足が、自分の右足に当たってしまい、足首をひねったままの状態で着地。
この捻挫以降、「右をカバーするために左に力が入る」クセがついてしまったようで、反対に左足を痛めることがよく起こるのです。
これも「一気に何とかする」というのは無理なので、少しずつ調整。
具体的には、カイロプラクティックとストレッチを継続して行います。
カイロプラクティックは、体のバランスを整えて調子を整えていく治療法。
相性が非常に重要なので、良い先生を見つけることが何より大事。
なので、これは運もあります(私は、岡山に住んでいた頃から診ていただいている先生がいるので、そちらで診てもらっています)。
ストレッチの方は、本やDVDだけでなく動画サイトなどでも、たくさんの方法が紹介されていてお馴染みですよね。
ただ私の場合、ランのフォーム改善につなげたいので、それに沿ったストレッチを選んでいます。
今取り組んでいるのは、青山剛さんのランニング理論に基づいたストレッチで、本を何冊か読んで自分でできるものを取り入れています。
3.筋力の向上
これも、先ほどの「体のバランス」に関わるのですが、左右のバランスが悪いと、どちらか一方に偏った力の使い方をしてしまい、その差がどんどん広がってしまいます。
私の場合は左が強くて右が弱いので、これを何とかしたい。
それなら、右だけ鍛えればよさそうな気もしますが、どちらかというと体全体の筋力が低下していく中で、バランスが崩れているように思うので、
体のバランスを整えた上で、左右両方の筋力を上げていく
ように考えています。
ということで、左右バランスのよい筋力トレーニングを行うことにしました。
特に、今までは「走っているからそれでOK」と考えていた、下半身強化のためのメニューを取り入れていることが特徴です。
4.フォームを改善する
先述した「体のバランス」「筋力の向上」とつながるところです。
ここまで何度も触れてきた”左に大きな負担を強いる走り”から抜け出すために、フォームの改善にも着手しています。
こちらも参考にしたのは青山剛さんの理論。
特に、着地した時の重心移動の考え方を参考にしていて、
「かかとの外側から拇指球に移動して、親指に抜く」
ことを目指しています(これが結構難しい)。
これを可能にするためには、足を体の真下に下ろすこと、が必要で、
さらに「足を体の真下に下ろす」ためには、”膝をまっすぐ上げること”が大事になります。
(このフォームは「足の裏の水ぶくれにも効果があるのではないか」と考えていて、今後検証していきます。水ぶくれについてはこちらの記事でも)
こういった、一連のフォームを定着させるためには、動きのイメージとその確認、さらに、ストレッチや筋力トレーニングでサポートすることが重要です。
トレーニングがすべて、”新しいフォームの定着”につながるようにメニューを組むようにしました。
5.シューズの変更
”走り”そのものだけでなく、ギアにも手を入れます。
今までは、asicsの「GEL-KAYANO 」シリーズを使ってきましたが、もう一度1から「今の自分に合うシューズ」を探そうと思います。
(今使っている「GEL-KAYANO20」)
正確な足のサイズを測定して、足のサイズが少しずつ変わることも分かったので、
(こちらの記事で扱いました)
「今の自分に合うかどうか」を考えながら、試していきます(結果的に「GEL-KAYANO」になることも十分あり得ます)。
以上が今回見直した5つのポイントです。
まだ始めて2週間、今後経過を報告します。
禍福はあざなえる縄のごとし
”足の甲の痛み”を感じたとき、正直に言うと「何でケガなんて起こるんだ」と重い気分になっていました。
せっかく走るのが楽しい季節なのに、我慢を強いられるのが耐えられなかったからです。
ですが、ケガがあったおかげで、今まで「走ること」を優先してきたために十分な時間をとれなかった「ストレッチ」や「筋力トレーニング」に時間が割けるようになりましたし、
長年、気に懸かっていた「フォームの改善」にも着手することができました。
ケガをしなくてもできたかもしれませんが、上手くいっているときに”変える”のは難しいこと。
何か大きなきっかけが必要だったのだと思います。
やはり、物事には良い面と悪い面の両方があって、悪い面は改善すべき課題として直視すべきですが、それだけで終わるのではなく、良い面を見てそれを伸ばすことも大事。
ひたすら”ポジティブ”では向上は見込めないでしょうし、
どこまでも”ネガティブ”でも疲れるだけでしょう。
「禍福はあざなえる縄のごとし」と言って自分を戒める、秋空の下の不器用さんなのでした。
まとめ
ランが原因で発生した痛みには、休むに限ります。
ただ、せっかくなので、これまでのランのスタイル見直す良いきっかけにしましょう。
おまけ
体硬すぎで、同じポーズしてるのに、本で書いてある部位以外も、ストレッチされているようで、どこのストレッチしてるのかよく分からなくなる。