ほとんどのラジオ局は、公式のTwitterアカウントを取得しています。現在各局の公式アカウントにはどれくらいフォロワーがいるのか、気になったので調べてみることにしました。
関東のラジオ局
関東のラジオ局から見ていきましょう。
なお、今回利用するデータは2016年1月3日現在のものです。
フォロワーの数とツイートの数を載せています。
最も多くフォロワーを集めているのはJ-WAVEで103,751。
これは圧倒的ですね。
その後は、TOKYO FM(77,908)、NACK5(71,955)と続きます。
また、AM局(TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送)で、FM5局(bayfm、NACK5、TOKYO FM、J-WAVE、Fmyokohama)よりも多くのフォロワーを集めた局はありませんでした。
SNSに関して言えばFM局の方が影響力が大きいことが分かります。
(10月からAM局もFMでの放送を始めているので、AM局・FM局の区別は適切ではありませんが、便宜上、従来の区分を採用しています)
この結果は私の実感とも合致しています。
「近日出荷」にはGoogleなどの検索を経由して来ていただくことも多いのですが、検索のキーワードでよく使われているのが”J-WAVE”やTOKYO FMの番組名だったので「FMのリスナーの方がネットへのアクセスが多そうだな」と感じていました。
SNSも、ネットへアクセスをしなければ利用できないので、TwitterのフォロワーもFM局の方が多いだろうと予想していたのですが、その通りでした。
根拠となる資料が手元にないので推測になってしまいますが、AM局のリスナーの年齢層が比較的高く、ネットにアクセスする人の割合が低いのがこの結果につながっているように思います。
一方でツイートの数を見てみると、TOKYO FMが105,471で圧倒。
その後はJ-WAVE(44,538)、ニッポン放送(39,811)と続きます。
ツイートにも人手が必要ですから、規模の大きい放送局の方が有利かなと思いますが、それでも、TOKYO FMのツイートの多さは局として積極的にSNSを使っていこうという方針を持っているように感じます。
この姿勢は嬉しいですね。
関西のラジオ局
次に関西のラジオ局です。
関西で最も多くのフォロワーを集めているのがFM802で63,504。
これは、関東におけるJ-WAVE以上に、圧倒的に他を引き離しています。
その後は、FM OSAKA(17,695)、KissFM(12,669)と続きます。
ツイートの方は、FM OSAKAが圧倒していて157,998。
これは、オンエアされた曲をリアルタイムでツイートしているから。
フォローするとタイムラインが大変なことになりそうなので、これはHPの方で公開するのがいいかもしれませんね。
それ以外で目立つのは、聴取率では上位にくるはずのABCラジオとMBSラジオのやる気のなさ。
フォロワーが少ないからこれでいいと言われれば仕方ないですが、これほど情報が少ないとフォローしがいがないですね。
テレビの方に人員が割かれていて、ラジオには手が回らないのかもしれませんが、もう少し厚みを持たせて欲しいところ。
あと、α-STATIONのツイートは、告知だけでなく番組の内容とも連動した情報も多く発信していて、しっかりと運営されていることが分かります。
関西のラジオ局は、関東以上にAM局とFM局の差が激しそうです。
中京圏のラジオ局
最後に中京圏のラジオ局です。
中京圏のラジオ局で最も多くフォロワーを集めているのが、ZIP-FMで39,444。
その後、CBCラジオ(16,117)、@FM(10,873)と続きます。
関東、関西と違うのはAM局であるCBCラジオが多くのフォロワーを集めているところ。
関東、関西のAM局は、あまりフォロワーが伸びていませんが、CBCラジオは違っていてかなりの支持を得ています。
根拠となる資料がないので推測にすぎませんが、関東、関西のAM局と違い、CBCラジオは高い年齢層だけでなく若年層のリスナーの取り込みにも成功しているのではないかと思います。
この結果を見ると、中京圏におけるCBCラジオの局としての存在感が、かなり高まっているように感じますね。
ツイートの方では@FMがかなり多いですが、肝心の内容を見てみると、ほとんどが番組制作局のツイートをそのまま流しているような状態で、オリジナリティがあまりありません。
ZIP-FMは告知だけでなく、番組と連動したオリジナルなものが多いので好印象ですが、
それ以外の局は、似たようなもので、番組の告知程度に留まっているので、もう少し改善が必要です。
ラジオとTwitter
Twitterは、即時性の面でラジオとの相性が非常に良いメディアです。
現在は、番組の進行と連動させてTwitterによる情報発信が行われることも多くなってきました。
ラジオはTVと比べると、リスナーとの距離が近いですが、それでも制作・発信側から受信側に向けて一方的に情報が流れていることに変わりありません。
そこを、双方向なものに変えてくれる可能性があるのが、SNSです。
番組を聞いているリスナーの反応がSNSで発信され、それをラジオの制作側が拾い上げるor反応を返すことで、リスナーの参加意識が高まり、さらに距離が近づきます。
このリアルタイムで起こるSNS上の交流は、TVでは実現しづらく、ラジオならではの強みになりうるものなので、ラジオ局のみなさんにはもっとSNSを使ったリスナーとの連動を意識してもらいたいといつも思っています。
もちろん、SNSを上手に生かすには、かなりのパワーとセンスも必要になるので、制作のコストを抑えたいラジオ局にとっては簡単でなことではないでしょう。
ですが、ラジオがより大きな影響力を発揮するためには、ラジオの持っている特性を生かすしかありません。SNSはラジオの特性を強化するための大きな武器になり得るので、積極的なチャレンジを期待したいです。
まとめ
Twitterのフォロワー数を見てみるとFM局の方がAM局よりも多くのフォロワーを集めていることが分かりました。
AM局は、ツイートの内容も含めてもう少しTwitterにも力を入れるべきでしょう。現状のままでは残念すぎる。
おまけ
ふるさと納税、やっとけば良かった。
(こちらの記事で扱っています ※タカジムのページに飛びます)