私は週に5日くらいは走っていますが、タイムは取っていません。長く続けているランナーとしては珍しいと思いますが、そのおかげで、楽しく走れています。
初めのうちは「タイム」こそが楽しさの理由でした
ほとんどのランナーは、何らかの目的を持って走り始めます。
・体力の維持
・ダイエット
・大会への出場
・記録の更新
・仲間との交流
など。
私の場合は、体力の維持が目的でした。
始めたのは大学に入って間もない頃。
授業に遅れそうになったある日、走って駅から教室に向かったところ、たったの数分で息切れ。
「20歳前にこの有様では一気に老化してしまう」
と危機感が芽生えて、その日のうちに走ることを決意しました。
まずは、「駅から教室まで走っても、息切れしない!」が目標で始まったランでしたが、しばらくするとその目標も達成。
「高校時代の体力には戻ったかな」と感じるようになりましたが、走ることを止めることはありませんでした。
その理由は、だんだん走ることが面白くなっていたから。
もう少し正確に言うと、走っているうちにタイムが良くなって、そのことが嬉しかったからです。
ランの良いところは、走り続けることで確実に成果が得られること。
3ヶ月前、半年前の自分と比べると、余裕をもって走れるスピードが全く変わってくるので、その変化を感じられるのが気持ちいいのです。
タイムが良くなる嬉しさを知るとなかなか止められません。
走るのと同時に水泳もやっていた私は、
朝は5時半に起きて10kmのラン。
午前中授業に出た後、昼休みにジムで2km泳いだ後、午後の授業へ。
夜、帰宅してから15kmのラン。
と「これ、いつかはトライアスロンだわ」と思うような生活をするようになっていました。
ただ、始めたはいいものの、やはり毎日25kmのランは明らかにやり過ぎです。
しばらくすると、ケガがちになり、さらに、1度決めてしまったメニューが義務のように感じられて精神的に余裕がなくなり、だんだん楽しめなくなっていきました。
その結果、「走るのは楽しい。でも、タイムを良することにとらわれると楽しくなくなる」と思うようになって、自分のランのスタイルを見直すことに。
この頃の経験が、今の私のランのスタイルに繋がっています。
楽しく継続するために、タイムを取らないスタイルへ
「ランのタイムがいつの間にか重荷になって楽しめない」
「このままでは、ランが嫌になる」
と感じるようになった私は、タイムを取るのを止めました。
そうすると、ランの間中、時計ばかりを見ていたのが、周りの景色に目が向くようになり、
あまり気にしていなかった街の雰囲気や、面白そうなお店、珍しい地名など、それまで見落としていたものにも気づくように。
タイムを気にしないことで見つけた、別の喜びのおかげで、ランの楽しさを取り戻すことになったのです。
つまり、私が現在もタイムを取らないのは、「ランを楽しむため」ということになります。
ただし、距離は測っています
走るときにタイムは取りませんが、何も記録をしていないと言うことではありません。
自分が走るコースについては必ず距離を測るようにしています。
(参照:なんちゃって☆めも)
地図上をプロットしていけば距離が測定できるサイトです。
その日の調子に合わせて走る距離を決めたいので、このようなサイトを使って、自宅を起点としたコースを距離別にいくつか用意しています。
時間ではなく距離を意識することで、オーバーワークを防ぎ、ケガの防止に役立てているのです。
走ることを楽しむために、無理をしないための目安として、距離の記録を役立てています。
まとめ
ランのタイムが良くなっていくのは、とても嬉しいことです。
ですが、もしそれが重荷になるようなことがあれば、ランのスタイルを見直して「楽しむこと」を優先するのも良いと思います。
<おまけ>
明日、晴れたら味の素スタジアムに行きます。
Jリーグ、いよいよ開幕ですね。