私にとっての、フェスシーズンがいよいよスタート。今年の初参戦は、5月3,4,5日の日程でさいたまスーパーアリーナで開催された「VIVA LA ROCK 」(2日目)でした。最後まで快適に過ごせた「VIVA LA ROCK」を通じて、社会人にも参加しやすいフェスの条件を考えました。
今やフルシーズンのものになった音楽フェス 社会人の方でも行きやすくなりました
「フェス」と言えば、夏のイメージが強いですが、それはもう過去の話。
フェスは年間を通じて楽しめるイベントになっていて、週末には、日本のどこかで必ず開催されています。
(ゴールデンウイークに開催された「VIVA LA ROCK」の会場)
今現在、開催が予定されていて、情報も公開されているフェスの数は大小合わせて119(参照:「RO69」HP フェスマップより)。
しかも、ゴールデンウイークのような連休や夏の長期休暇期間など、特定の期間に集中している訳ではなく、通常の週末にも組み込まれているので、繁忙期には休めない社会人の方でも、どこかのタイミングでお休みが取れれば、参戦できる可能性は広がっているのです。
「フジロック」や「Rock In Japan」のように有名でなくても、魅力的なフェスはたくさんありますので、お休みが取れそうなら、ネットで情報を拾ってみて下さい。
面白そうなフェスがヒットするはずです。
興味のあるものがあれば、参戦を考えてみましょう。
フェス選びの条件
フェスにはそれぞれ特長があります。
イベンターが主催する巨大なフェスや(「フジロック」「Rock In Japan」「Summer Sonic」など)、アーティストがつながりの深いバンドや歌手を集めて企画したもの(10FEET主催「京都大作戦」など)、放送局が自社番組と連動させて企画するもの(FM802主催「FM802 presents Rockin’Radio!」など)、特定ジャンルの出演者に絞ってコアなファンに向けに開催するもの(ヘヴィメタルに絞った「LOUD PARK」)など、本当に多様です。
とはいえ、これは主催する側の意図や都合によってもたらされる特長。見る側からすれば、あまり重要ではありません。
ここでは、私たち見る側がフェスを選ぶ際に、どのようなポイントを検討しておけば良いか見ておきます。
最優先は、もちろん出演者です
私たちにとって大事なのは、第一には「誰が出演するか」。
せっかく高いお金を払い、貴重な時間を使って参戦するのですから、絶対に見たいアーティストを見るべきです。
友人との付き合いで、興味のないアーティストのステージを見させられるのほど苦痛を感じることはありません。
フェスについて言えば、友達よりも恋人よりも「ご自身の好み」を優先させて、好きなアーティストを基準に選んで下さい。
会場までの距離と宿泊施設
もうひとつは会場までの距離です。
フェス好きな方の中には、「見たいアーティストがいれば日本中どこでも」という方も珍しくはありませんが、それは上級者の話。
最初のうちは、ご自宅から近い会場で行われるフェスに絞って選ばれるのが良いと思います。
移動に取られる時間のムダもそうですが、移動時間が体力に与える影響が大きな問題です。
せっかくのステージを疲労した状態で見るのは避けたいですし、フェスの後の疲労をできるだけ軽減したいので、たとえスケジュール上は可能だとしても、長距離の移動を強いられるフェスは選択肢から外すのが無難です。
ただし、遠方で開催される場合でも宿泊施設が確保できる場合は別。
首都圏や関西圏ならホテルの数も非常に多く、会場の最寄り駅は難しくても、少し離れれば空室が見つかることもありますので、そのような環境であれば、遠方でも問題はありません。
距離は気にせず選ばれると良いでしょう。
会場までのアクセス
先述した「会場までの距離」と似ていますが、ここで触れたいのは、最寄りの大きな駅から会場に到着するまでの時間のことです。
フェスの会場は交通の便が悪いところで行われることが多いです。
これは音量の関係で、たくさん住宅があるような場所では開催が許可されないことから、仕方のないことなのですが、そのせいで、大きな駅からさらにシャトルバスを使って会場まで移動、ということがよくあります。
それでも、頻繁にバスが来てくれてスムーズに移動できれば良いのですが、主催者の読みが甘く準備が悪いと、何時間も待ってからバスに乗り込んで、数十分かけて会場に着いても、さらに会場で入場までに何十分も待った、ということもあるのです。
これでは、フェスが始まる前にうんざりしてしまいます。
そして、さらに困るのが終演後の移動。
フェスが終わると一気に人が帰り始めますが、そのような仕切りの悪いフェスだと、バスはなかなか来ない、日が暮れて体は冷える、眠気と体の痛みで立っているのも辛い、場合によっては雨が降るのに屋根もないところで待ち続けなければいけないなど、散々な事態にも陥りかねません。
これは行ってみないと分からないところもあるのですが、実際に参加した方の話やブログなどで、最寄りの大きな駅から会場までの移動がスムーズにできるか、終演後の移動にはどれくらいの時間がかかっているかを確認しておく必要があります。
会場の環境
もう一つ重視したいのがフェス会場の環境です。
まず、野外か屋内かの違い。
野外は日差しも強く気温も高い中で参戦することになりますが、屋内なら、日差しはなく空調も管理できるので、快適さの度合いが全く違います。
次に、導線のスムーズさ。
フェスは広い敷地を借りて行われますので、場内の移動も大変です。
会場内で人がどう動くかのシミュレートがしっかりできていて、それに合わせて導線が確保されている場合は、無駄なく移動することができるので、疲労が軽減できます。
導線がスムーズでないと、会場内の行き来で疲れてしまい、思わぬ形で体力が奪われてしまうのです。
さらに、ドリンクや食べ物を提供する施設は十分かも気になる所です。
フェス会場では、長時間過ごすことになりますから、現地で飲食が自由にできることも大切です。
特に、水分補給が必要な時に、ステージからドリンクコーナーまでの距離が遠いと結構なストレスになりますので、そこまで移動しなくても自由に飲食ができる環境が整っているかも、見ておく必要があります。
社会人が行くなら「首都圏or関西圏or中京圏+屋内」
ここまで見てきた4つの条件を検討して、私が社会人の方向けにオススメするのは、
・好きなアーティストが出演
・首都圏or関西圏or中京圏
・屋内
この条件が揃うフェスです。
具体的には、既に終了したものも含みますが、
「VIVA LA ROCK」「OZZFEST JAPAN」「Shimokitazawa SOUND CRUISING」「Summer Sonic」「SAKAE SP-RING」「SATANIC CARNIVAL」「LOUD PARK」
などが挙げられます。
ポイントは「屋内」です。
日差しがなく空調管理ができるところなら、季節を問わず快適に過ごすことができます(欲を言えば夏は避けた方が、さらに体力の消耗を軽減できるので、「夏以外」も加えたいところです)。
さらに、首都圏、関西圏、中京圏、なら宿泊施設が確保しやすいですし、交通の便が良く、アクセスの問題がクリアできます。
あとは、好きなアーティストが出ていればOK。
スタートから帰りの移動まで含めて、快適にフェスが楽しめます。
まとめ
社会人にとってもフェスは参加しやすくなっています。
屋内で首都圏or関西圏or中京圏に絞れば、快適さも十分確保できることから、気軽に参戦できますよ。
おまけ
昨日は、何十人ものダイバーが頭上を通り過ぎて行ったので、首が痛いです。
よい子の社会人の皆さんは、あまり前の方に行かないようにしましょうね。