9月に入りました。夏の厳しい暑さの中でランを控えていた方は、このタイミングです。ラン、再開の時が来ました。
ランのコンディションは、気温で判断する
夏の暑さでランを諦めていた、皆さん。
やっときました、再開のタイミングですよ。
毎年のことですが、夏のランは必ず苦戦します。
私も雨の日とコンディションの悪い日を除いて、継続して走っていましたが、結果は散々でした。
約10kmのコースを設定しているのですが、タイムが異常に落ちたんですよね。
夏前なら50分前後(街を走るので信号の影響などでかなりブレます)で走りきっていたのですが、7月に入ると1時間をギリギリ切るくらいの大幅なタイムロスを連発。
走りきれたらまだ良い方で、実際には約7kmくらいで終了することも多かったです(特に8月に入ってから。何度も半蔵門線のお世話になったなぁ)。
とにかく暑さがひどく、走れば走るほど疲労が重くのしかかる感じで、日陰を走っても、給水しても、コンディションの低下に歯止めがかからず、タイムがどんどん落ちていきました。
そうやってタイムが落ちて、ランの時間が長くなると影響が出てくるのが、水ぶくれ。
かつて別の記事でも触れましたが、
”水ぶくれ”には、気温が大きく影響します。
夏の暑さの中で、長時間ランを続けていると、シューズの中の温度が上がって”水ぶくれ”ができ、その痛みでランが続けられなくなるのです。
暑さによる疲労もそうなのですが、最後はこの”水ぶくれ”の予兆を感じて止まることが多かったです。
いつも走れていたコースを走りきれないのは、かなりの敗北感があるのですが、それでも完全に”水ぶくれ”ができてしまうと、ランに出られなくなってしまうので、中断もやむなしです。
ずっとそんな状態で走っていたのですが、雨でしばらくランに出られなかったところに、昨日晴れ間があったので、17時過ぎにランに出かけたところ、
10kmのコースを50分を切るタイムで走りきることができました。
同じコースなのに、疲労が全く違う!
まあ、ほんの少しの環境の違いで、こんなにまで走りがに左右されてしまうのかと思うと、自分の無力さを感じずにはいられないのですが、
それでも、気持ち良いものは気持ち良いです。
こちらを見てもらいたいのですが、
(出典:気象庁HP 「過去の気象データ検索」から東京の最高気温・最低気温を抽出)
8月の24日から一気に気温が下がっているのが分かると思います。
最高気温と最低気温を並べていますが、注目すべきは、最低気温の方。
水色の補助線が20℃のラインなのですが、最低気温が20℃前後まで下がると、1日の気温が落ち着いてきます。
気持ち良く走れるかどうかの条件を見極めるには、この”最低気温”に注目しましょう。
この季節のランのメリット
秋と言うよりも、夏の終わりから秋にかけての、この季節のランには大きなメリットがあります。
体への負担が小さい
これは普段の生活でも実感されると思います。
暑さはそれだけで体力を奪って行きますし、日を追うごとに疲労が蓄積していくのが厄介なところです。
ですが、最低気温が20℃前後になれば、体への負担はほとんどありません。
走っている最中もそうですし、走り終わった後も翌日にかけて残る疲労の度合いが、全く違います。
疲労を気にすることなく思い切って走れるのは、ストレスも少なく気持ち良いです。
スピードが上がる
これも、疲労が少なく思い切って走れるために、得られるメリットです。
今の季節なら、スピードは意識しなくても、間違いなく上がります。
これからしばらくは、気温が下がっていくのでそれにつれてコンディションが上がり、”いつも通りの走り”のレベルも上がっていきます。
スピードが上がってタイムが上がると、それも大きな喜びになりますので、是非、そのような経験も味わってもらいたいです。
水ぶくれの心配がない
これも重要なポイントです。
先述の通り、夏のランはどうしても、”水ぶくれ”のリスクを気にしながらのランになってしまいます。
心配しながら走るというのは、ストレスがたまりますし、”水ぶくれ”の予兆があると、そこからコントロールするのは難しいので、常にランを止める判断を迫られることになります。
ですが、この季節ならほとんどその心配がありません。
それだけ、シューズの中の温度が違っています。
”水ぶくれ”がすでにできている方は、少し我慢してランを控えて、”水ぶくれ”の箇所が固定されてから再開しましょう。
そうすれば、今の気温であれば”水ぶくれ”は治まるはずです(特に、夕方から夜間を選んで走れば、さらに安全です)。
日差しが弱い
夏のランでは肩がコリます。
意外に思われるかもしれませんが、夏の日中のランでは、強い日差しが目に入るのを防ぐために、目の周りの筋肉に力が入るので眼精疲労を起こしやすいのです。
サングラスをして走りますが、それでもそれなり力は入るので、肩はコリます。
ですが、この季節なら真昼はダメだとしても、夕方以降ならかなり日差しが和らいでいます。
(出典:国立天文台 天文情報センターHP 「東京の日の入り時刻」)
日の入りの時刻はどんどん早くなっていて、9月1日の東京では18時10分が日の入りです。
8月1日が18時45分ですから30分以上早く日没を迎えていることになり、その分、日差しの角度も緩やかになっているということです。
日中でも日差しによる負担は減っていますから、ランナーの疲労も軽減されています。
寒くない
「当たり前」と言われそうですが、それでも間違いなく大きなメリットです。
雨も多い季節ですので、ランの途中で急に雨に降られることもあります。
それでも、まだ寒くはないので軽装で走っていても体調に与える影響は大きくありません。
これがもう少し季節が進んでしまうと、肌寒く感じるようになり、体調管理のために色々考えなければいけなくなるので、そのような面倒が避けられるのは、大きなメリットです。
決して長くない絶好のタイミング、生かすしかない!
色々メリットについてみてきましたが、今ほどランに適している気候はないと思っています。
あまり考えずにランに出ても、気持ち良く走れるというのは大きな魅力です。
ですので、これからランを始める人も、1度ランから離れてしまった人も、ランを始めるならこの季節しかありません。
そして、だいじなのは、この季節も長くはないこと。
理由を付けて躊躇していると、あっと言う間に「寒い」と感じる時期が来てしまいます。
そうなると、”気軽に”という訳にはいかないので、是非、この季節を生かして下さい。
まとめ
走り始めるなら、今しかない!
おまけ
新しいblutoothイヤフォンを。
先代と比べてしまうと物足りなさもあり…。悩むなぁ。