実務で使えるExcel入門セミナー 「名前の定義」の修正、削除の方法です

Excelシート上でセル範囲に”名前”をつけると、それ以降はセル番号だけでなく”名前”でも、セル範囲を指定することができます。名前をつけた範囲は修正したり削除することも可能です。 
先に「名前の定義」についても解説するので、「名前の定義」の修正&削除の方法を知りたい方は、「2 『名前の定義』の修正、削除」からご覧下さい。

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INDIRECT関数と組み合わせて威力を発揮する  「名前の定義」

Excel上のセル範囲に名前をつけることを「名前の定義」といいます。 
「名前の定義」は次の手順で使うことができます。

 

 

「名前の定義」の手順

たとえば、このようなデータがExcelシートに入力されている場合。

 
スクリーンショット 2015 09 23 21 17 50

 

 
この表全体に名前をつけることにします。
まず、ドラッグ(マウスをクリックした状態で引っ張る)で表全体を範囲指定して、
 

スクリーンショット 2015 09 23 21 37 00

 

 

「クリップボード」の下にある「名前ボックス」に、好きな名前(ここでは「レキシ」)を入力して「Enterキー」タッチします。

 

スクリーンショット 2015 09 23 21 38 49

 

 
これで、「名前の定義」は完了です。 
今後、指定した範囲は、セル番号(B2:H9)だけでなく「レキシ」と入力しても指定することができます。

 

 

「名前の定義」の使い方

「名前の定義」で指定された範囲を具体的に使ってみましょう。
「名前の定義」はVLOOKUP関数などで、指定範囲を入力するような時に役立ちます。

 
たとえば、先ほどの表からVLOOKUP関数を使って「レキシネーム」(たとえば、”旗本ひろし”)を検索して、「正体」を表示させる場合。

 
通常のセル範囲指定なら、

 

スクリーンショット 2015 09 23 21 49 37

 
=VLOOKUP(B3, $B$5:$G$12, 2,0)

 

 
このように、セル番号で指定しますが、先ほど名前をつけた「レキシ」でも、
 
スクリーンショット 2015 09 23 21 55 46
 
=VLOOKUP(B3,INDIRECT(“レキシ”),2,0)

 

 
「秦基博」と正しく表示されて、「レキシ」と入力しても範囲指定できることが分かります。

 
「レキシ」の前に出てくる「INDIRECT」ですが、これは関数です。

 
「INDIRECT関数」と言って、文字データをExcelシート上のセル範囲のデータへと変換してくれる関数です。

 
Excelでは、「レキシ」をそのまま入力してしまうと、ただの”文字データ”として認識されてしまいます。

 
ですが、INDIRECT関数を使うと、「レキシ」は”セル範囲のデータ”へと変換されるので、Excelが「レキシ=$B$5:$G$12」と認識するようになって、VLOOKUP関数の中で使えるようになるのです。

 
「『名前の定義』で名前をつけたセル範囲は、INDIRECT関数とセットで使う

 
と理解しておきましょう。

 

 

 

「名前の定義」の修正、削除

先ほど見たように、「名前の定義」で範囲指定するのは簡単なのですが、名付けたセル範囲が間違っていて、修正したい場合や、 
「名前の定義」をやり直すために、先に使った名前を削除したい場合があります。

 
「名前の定義」の修正や削除の方法も見ておきましょう。 
ちょっと、イメージしづらい場所にあるので知っておくと便利です。

 

 
「数式」タブから「名前の管理」をクリックすると、

 
スクリーンショット 2015 09 23 22 24 28

 

 
「名前の管理」画面が表示されます。 
ここに、先ほど「名前の定義」で指定した、セル範囲のデータがあるので(ちゃんと「レキシ」がありますね)、ここから修正、削除します。

 
まず、修正については、「名前の管理」画面の「編集」をクリック。
 
スクリーンショット 2015 09 23 22 30 52

 

 
「名前の編集」画面が開くので、
 
スクリーンショット 2015 09 23 22 31 36

 

 
同じセル範囲で名前を変えたい場合は「名前」欄を、
 
セル範囲を変更したい場合は「参照範囲」を、
 
編集することで、最初に決めた「名前」や「セル範囲」を修正することができます。

 

 
次に、削除ですが、削除したい名前を指定して、「削除」ボタンをクリック。
 

スクリーンショット 2015 09 23 22 30 52 のコピー

 

 
これで、削除は完了です。

 
手順自体は簡単なのですが、どこで操作すれば良いかが分かりづらいので、ここでおさえておきましょう。

 

 

 

まとめ

「名前の定義」で指定したセル範囲を修正、削除するためには、「数式タブ」の「名前の管理」で処理します。
 

おまけ

2つ買い込んだ「雪見だいふく(9個パック)」がなかなか減らないなー。 
「暑い!」と言える間に食べきりたい。
 

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(左:生チョコ 右:生キャラメル  どうやら生チョコは不人気の模様…)

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